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調査研究論文の要旨

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中小企業の借入構造

  • 本稿は、平成以降の中小企業の借入構造について、主に財務の動きに焦点をあててとりまとめたものである。
  • わが国経済はバブル経済崩壊以降低成長が続いている。こうしたなか中小企業の借入金残高は若干増加したが、支払利息額については金利低下の影響を受けて大幅に減少した。
  • 中小企業の資金調達についてみると、平成11年度以降自己資本が増加し、「借入金依存度」は緩やかな低下傾向にあり、財務改善の努力は認められる。また、中小企業の総資産規模・売上高規模からみた粗付加価値額の比率は大企業を上回っており、この点ではある意味大企業よりも収益性は高い。
  • しかしながら、中小企業の資金調達の多様化は進んでおらず、総資産規模・売上高規模からみた中小企業の借入金比率は高く、大企業との格差は拡大している。また、資金運用についてみると、投資効率は大企業以上に低下してきている。
  • こうした影響もあり、中小企業の「借入金のパフォーマンス」(借入金規模からみた収益性)は低い。また、中小企業は今後懸念される金利上昇リスクに対して抵抗力が弱いことから、「借入金のパフォーマンス」の改善を意識した経営が重要となってくる。

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